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5つ星のうち 5.0 リアル芸術系ホラー・・・, 2009/3/25
By キートン砂糖 - レビューをすべて見る
中二病をこじらせ、落ちてしまったが芸術系の大学に進学しようとしていた自分にはもう恐怖の一言。
本当に受からなくて良かった。心のそこからそう思う。
統計学的に考えれば非常に高確率で自分もマチスになっていただろう。
絵画、音楽、文学など何でもいいが、そういった方面に進もうとした、実際に進んでその後遠回りして普通の職業につくことになった人。
今現在いつか有名になってやろうと徐々に髪が薄くなりはじめ、白髪まじりの長髪ロッカーなど、とにかく何でもいいが、そういう方面に足を踏み入れようとした、していた、真っ只中の人にはもう核弾頭なみにヤバイ映画ですよ。
監督も無駄に芸暦を重ねて浅草に沈没していった多くの芸人たちを見ているから、こういう視点も生まれるのだろうな。
文章の面白いや、絵の素晴らしさは評価自体も非常に抽象的で、どう努力していいかということも非常に難しい問題なんですよね。
先日ピカソ展にいきました。
前半期の絵はとんでもなくうまいのですが、後半の抽象芸術になると、すごいなあと思うのだけれど、もしピカソというバイアスをなくして子供が書いた絵と混ぜて並べてれば、審美眼のない素人の私はたぶん見分けがつかないでしょう。
マチスも自分の確固とした画風を持たず、画商の意見に振り回され、人と違う「なにか」を確立しないまま年を取っていってしまう。
ラーメン屋で例えればブームに流されて毎年スープを変えるようなものか。
でも評価される人に好かれようと、その人の意見を聞いてしまいがちなのは私にも、そして誰にでも言えることなのではないでしょうか。
あまり興行的にはよくなかったということは、いわゆる普通の人生を送ってきた大部分の人には共感や面白さが感じられなかったということでしょう。
それは非常に健全で素晴らしい人生だと思うし、そっちのほうがいいのですよ。
クリエイティブ系(失笑)の仕事を目指し、屈折した青春を送った、サブカル少年だった私にはもうなんて言えばいいのか、「もし」の自分が余りにもリアルに表現されていた、苦すぎる、怖すぎる、面白すぎる傑作映画でした
【ミスターロンリー】
予告と本編が想像と違った。


